2017年03月02日

会館だより「かけはし」


          言葉を大事にしたい
      
 ある日のY新聞の朝刊1面で、日本の子ども達の読解力の低下を取り上げていました。その例として、数行の文章を読ませて、その意味を5択から選ばせるもので、正答率は45%だということです。試しに、遊びに来ていた近所の中1の生徒にしてもらったら、いとも簡単に正解したので、地域あるいは学校によって違うのだと思いました。
 また、その続編には、若手社員の「基本的な言葉の遣い方に頭を悩ましている」会社が多いそうです。大学生は「スマホで入手する細切れの情報には慣れているが、長い文章やまとまった情報を読み解く力が不足している」との指摘もあります。
 ところで、硬い話はこの辺でやめにして、頭の体操におつきあいください。次のABの言い方のうち、あなたのいいと思う方の( )の中に○をお書きください。
                                                                                   
➀A( )先生、子供の言い分をじっくりと聞いてください。お願いします。            
 B( )先生、子供の言い分をじっくり聞いてくれたらいいかなと思います。       
AA( )25×8の答えと、8×25の答えは、一緒です。                              
   B( )25×8の答えと、8×25の答えは、等しいです。                             
BA( )今日は、買物だったりとか、食事だっだりとか、楽しく過ごせたらいいかな。 
   B( )今日は、買い物や食事をして、楽しく過ごすつもりです。                    
CA( )今週になって、ほうれん草の値段が、倍になりました。                     
   B( )今週になって、ほうれん草の値段が、2倍になりました。                     
DA( )この学校の学力が向上したことを、数字で示してもらいたい。               
   B( )この学校の学力が向上したことを、数値で示してもらいたい。                
 言葉の遣い方は、その人の感性と関わるので一概に決められず難しいものです。多少の異論はあると思いますが、一応➀はA、AはB、BはB、CはB、DはBがいいと思います。Aは、25×4=200、4×25=200で答えは等しいので、25×4=4×25と書きます。Cは、日常的にはAの言い方もされます。ちょっと、勉強したこともありますので、明治31年(1898年)の小学校の教科書に「二倍ヲタダ倍トイフハ俗語ニシテ誤ヲ生ジ易キガ故ニ算術ニ於テハ用ヰルベカラズ」(2倍をただ倍と言うは俗語にして誤りを生じ易きが故に算術においては用いるべからず)とあることを紹介します。(注:算術は今の算数のこと)Dは、多くの大人(偉い人も、普通の人も)が、Aの「数字で表す」という言い方をし、広く使われています。ABどちらを使っても、間違いとは言い切れません。でも、学校の先生には、「数字」と「数」と「数値」の使い方には少し気を使っていただきたいです。だって、「数字」とは、小学校では、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9の10個のことだと学習します。数字を十進位取り記数法で表したものが、2020や32などの数になるわけです。
 今月号の「かけはし」は、少々理屈っぽくなりました。ごめんなさい。(YAYU)
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posted by 豊島修練会 at 11:07| 会館だより「かけはし」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする