2018年05月31日

会館だより「かけはし」

 「菊の育て方」と「子どもの育て方」
 
 近所に菊の育て方の名人がいます。今から秋に向けて熱心に世話をしています。隣に子育ての上手な若い両親がいます。まだ可愛い年頃なのに、けっこういたずらはしますが、私たち高齢者にも優しいし、孫たちとののびのびと仲良く遊んでいます。
 ところで、最近、ある人から次のような話を聞きました。
 その本には、「子供を育てるには、菊の花を育てるような方法ではうまくありません。農家の人が野菜や大根を育てるようにするのがいいのです。」というようなことが書いてあったそうです。
 菊好きの人は、花が見事にそろっているように咲かせたいので、余分と思う枝を切り取ったり、たくさんあるつぼみを摘み取って花の数を調整したり、あまり背丈が伸びないように縮めたりして、自分の思い通りにして育てます。その結果、秋には見事な菊の大輪が咲きます。
 それに対して、農家の人の野菜や大根の育て方は、全ての株を大事にして、大きいのも、小さいのも、不揃いであってもそれぞれを大事に育てて、みな美味しく食べられるようにします。
「菊」と「子ども」の育て方を比べてみてください。子どもは、それぞれ違って同じではありません。親の思うとおりに育てようとしたら、その子の良さは生かされず、その子らしい生き方ができなくなってしまいます。菊のように大人の思うように育てるのではなく、その子らしく育つように手助けをすると考えたらいかがでしょうか。(野菜は美味しく食べるが子どもは?と疑問に思います。子どもが自分らしく育ち、自分の人生や生き方ができ、その上で世の中のために活躍できるように育つと考えたら、すっきりします。)        (BOKE三宅)
(参考:細井平州著「嚶鳴館遺草」、江戸の子育てとして有名。原文は「惣て人は取育て申心持は、菊好きの菊を作り候様には致間敷儀にて、百姓の菜大根を作り候様に可致事に御座候。…」より)
<備考> [成美教育文化会館]で検索すると、「かけはし」「メッセージ」「Q&A」「ほん本ブック」をはじめ「一宇荘」「至楽荘」「成美教育文化会館の会場貸出」など様々な情報が閲覧できます。一度、覗いてみてください。
 

posted by 豊島修練会 at 13:24| 会館だより「かけはし」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする