「三上」と「三多」と「三中」とは?
考えることが苦手な中学2年のA君は、先生から「三上、三多、三中を実行しなさい!」と勧められ、「どういう意味ですか?」と質問すると、「自分で調べなさい!」と言われました。
そこで、Yahooで検索したら、考えが浮かびやすい方法だとわかりました。
〇三上:馬上(ばじょう)、枕上(ちんじょう)、厠上(しじょう)
○三多:看多(かんた)、倣多(さた)、商量多(しょうりょうた)
○三中: 無我夢中(むがむちゅう)、散歩中(さんぽちゅう)、入浴中(にゅうよくちゅう)
どういう意味なのか、面倒だけど、A君にしては珍しく、粘り強く考えました(本当は、考えたのでなく調べたのです)。そして、次のようなことが分かりました。
〇三上:馬上(馬に乗っているとき、今なら自動車や電車となりますが、事故のもとなので自動車や自転車の運転中は考えない方がいい)、枕上(枕に頭をのせて寝ているとき)、厠上(トイレに入っているとき)
○三多:看多(本を多く読む)、倣多(文を多く書く)、商量多(多く工夫し、見直すこと)
○三中: 無我夢中(一生懸命粘り強く考える)、散歩中(散歩しながらゆったり
考える)、入浴中(お風呂に入って、のんびり考える)
会社から帰ってきたお父さんにこのことを話したら、「すごい!実行して考えるようにしようね」と褒められました。そばで聞いていたお母さんからは、「学校の”授業中”に一所懸命考えることも大事じゃない。だから、三中でなく四中だよ」と言われました。
私は、じっくり考えることはするけれど、散歩(ウオーキング)は腰が痛いのでしないし、風呂は烏の行水なので、三中どころか「一中」です。
お父さんの話によると、大昔に出た「思考の整理学」という本に詳しく書いてあるそうです。
(参考:外山滋比古著「思考の生理学」ちくま文庫 572円) (KH)
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