2022年04月01日

会館だより「かけはし」



「年度」のはなし

 4月は、日本中の学校で新学期が始まります。国の予算も4月から翌年3月までを年度の区切りとしています。このような「年度」というきまりができたのは、明治時代になってからで江戸時代までは、正月から大晦日までを一年の区切りとしていました。

 「年度」という区切りが初めて登場したのは、1869(明治2年)のことです。当時は10月から9月までを一つの年度と定めていました。ところが、明治5年に「年度の区切りを1月から12月までにする」と改められました。これがそのまま続くのかと思われましたが、わずか2年後の明治7年、7月から6月までが一つの年度と変更されました。この「7月から6月までが一つの年度」というきまりは約10年続きました。1886年(明治19)になって、「4月から3月までが一つの年度」となり、今日に至っています。

 外国に目を向けると、イギリスやカナダなどは、年度の区切りを4月からとしていますが、実はそれほど多くありません。多くの国は、1月から12月を一つの年度としています。日本でも1962年頃、田中角栄が法律を改正して、年度を1月から12月に変更しようとしましたが、多くの反対にあい、実現しませんでした。グローバル化が進む現代では、1月から12月までを社内の年度の区切りとしている企業は、かなり増えてきています。

 さて、日本の学校は国の年度にあわせて、4月を一年のスタートにしています。明治時代の初めは外国の例に倣い、多くの学校が9月スタートを採用していました。国の年度の区切りが4月から3月になると、文部省の指示で、高等師範学校が4月入学になりました。その理由は、学校運営に必要なお金を政府から調達するには、国の会計年度に合わせないと不便が生じるためと言われています。その後、全国の学校に4月入学が広まり、大正時代に入ると、全てが現在のスタイルになりました。

 世界と密接な関わりがある昨今。世界の国の多くが9月スタートであるという現状。日本はこれまで以上に「年度のスタート」の議論が求められているのかもしれません。(T.Y.)

さくら2.png

 今年も桜が花開きました。満開の中、進学や就職など、新たな門出を迎えられた方々、ご家族の皆様、おめでとうございます。健やかな成長やさらなるご活躍を、ご祈念申し上げます。





posted by 豊島修練会 at 10:19| 会館だより「かけはし」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする