2022年06月30日

会館だより「かけはし」


お米の国の人だもの 〜お米の生産量と消費量〜

 最近、食べ物の値上げのニュースや、食料の不足を心配するニュースが目立つようになりました。これは異常気象や国際紛争など、いろいろなことが影響しているのです。特に問題なのは、我が国の食料自給率の低さにあります。

 令和2年度の農林水産省の発表によると、食料全体の63%は輸入品で、国内で生産される食料は37%しかありません。もし輸入が全面的に止まってしまったら、多くの日本人が、食べ物に困ることになります。

 ところで、食料の自給率には大きな地域差があります。一番自給率が高いのは北海道で216%、一番低いのは東京都で0%です。「0%」と聞くとびっくりしますが、これは四捨五入した数値で、実際には0.49%くらいはあるそうです。北海道に次いで自給率が高いのは秋田県で206%、そのほか100%を超えているのは青森県、岩手県、山形県、新潟県で、いずれも東日本の県です。

 日本も今から60年くらい前までは、食料自給率が70%以上ありました。それがこんなに減ってしまったのは、食生活の変化に大きな原因があります。自給率が100%近くあるお米の消費量が減少し、自給率が13%しかない小麦の消費量が増えてきたからです。

 日本人が食べる年間のお米の量は、60年前は一人118sでしたが、今はその半分程度の51sしかありません。一方、パンや麺類の原料になる小麦の年間消費量は、ほぼ横ばいです。小麦については、世界の輸出量の30%をロシアとウクライナが担っているので、これらの地域からの供給が滞ると、世界中が小麦の奪い合いになるのではないかと心配されています。

山盛りご飯.png 年々お米の消費量が減ってきたので、日本はお米の生産量も年々減ってしまいました。1968年のお米の生産量は1400万トンを超えていたのに、現在では860万トンにまで落ち込んでいます。小麦の年間輸入量は500600万トンくらいですから、以前のように1400万トンのお米を作るようになれば、小麦が一粒も輸入できなくなったとしても、主食はなんとか確保できると言われています。

 これまで、遙か昔にさかのぼって日本で生活する人たちの胃袋を満たしてきた「お米」。このお米作りに恵まれた環境を享受し、これまでの食生活を見直して、「おいしく作れるお米をもっと食べよう」としてもよいのではないかと思います。(T..
posted by 豊島修練会 at 11:22| 会館だより「かけはし」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする