2023年06月10日

会館だより「かけはし」

かけはし R0506月号@.pdfかけはし R0506月号A.pdf


知らないで使っている「電気」のおはなし


 物価が高騰し、家計が苦しくなっているのに、最近、電気料金の値上げが伝えられました。ますます頭の痛い毎日です。電気は私たちの生活と切っても切れない関係にあり、節約といっても、なかなか対応できないのが正直なところです。

 ところで、私たちの身の回りには、使うつもりがないのに、使ってしまっている電気があります。このような電気のことを「待機時消費電力(待機電力)」といいます。

 実際に使っている電気と比べれば、その量はわずかですが、積もり積もれば無視できない量になります。調査の方法によってもかなりばらつきがありますが、およそ家庭の消費電力の5〜6%が待機電力に使われているそうです。

リモコン.jpg 電気を使っているつもりがないのに、これだけの電気を消費してしまうというのは、考えてみればもったいない話です。では、「待機電力」はどのようなところで発生するのでしょう。最も身近な例がリモコンです。リモコンで作動するということは、わずかですが、本体は常に電源が入った状態になっているのです。タイマー予約やメモリーなどの機能を維持するためにも、電気が常に入っていることが必要です。

 電気代を低くおさえるためには、どんな製品が待機電力を多く消費するか知っておき、不必要なものを切ることが効果的です。完全に切ることは難しい器具もありますが、エアコンは本体のプラグを抜かない限り、常に電気を消費しています。かなり多くの電気を消費するのが、HDDを内蔵したDVDレコーダーです。タイマー設定のためには、常にテレビ放送が受信できるようになっていなければなりませんし、スイッチを押して即座に録画が開始できる設定にしておくためには、多くの電気を消費しています。

節電タップ.jpg 「待機電力」を減らすため、最近の家電製品には、「自動電源オフ機能」や「省エネモード」などを備えているものが増えてきました。そのような電気製品を選んで購入したり、それらの機能を積極的に活用したりすることをおすすめします。またプラグをこまめに抜いて、完全に電気を断ってしまうことも効果的です。それが面倒という場合は、スイッチでオンオフできる節電タップを使うとよいでしょう。

 家庭でのエネルギー消費量を節約することは、資源の節約や地球環境問題の解決に大切な一歩となります。(T.Y.)

posted by 豊島修練会 at 10:35| 会館だより「かけはし」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする