2021年12月02日

会館だより「かけはし」

伝染病と公立昭和病院  過去にはこんなことも…

 幕末から明治期にかけて日本で大流行した病気にコレラがあります。強い下痢と嘔吐に襲われ、感染後間もなくして命を落とす者が多かったことから「三日ころり」とも呼ばれました。幕末は、多くの死者は出たものの、箱根をはじめとする各地の関所の働きにより、旅人の動きを抑制したため大きな感染爆発は起こりませんでした。ところが、明治時代に入って関所が廃止され、人々の往来が盛んになるとコレラは全国に広がり、人々を恐怖に陥れました。

 日清戦争時、日本へ帰還する兵士232,346人を3ヶ月で検疫し、細菌持ち込みを水際で防いだのが、後に関東大震災後の復興に力を尽くした後藤新平です。世界でも前例のない大規模検疫事業の責任者を勤めた後藤新平は、大規模な検疫所をわずか2カ月で建設し、コレラ感染者369人を隔離して感染拡大を阻止しました。

 当時は効果的な治療法がなかったので、発病した病人を隔離することしか拡大を防ぐ方法がありませんでした。嘔吐したものに触れると感染することは知られており、飲み水の汚染が感染の拡大につながることも分かっていました。このあたりの村人の多くは、玉川上水からの分水を飲み水として使っていたので、上流に汚れた水が入り込んだり、上流で伝染病が発生したりすると、その影響をまともに受けてしまいます。この頃はきちんとした下水がなかったので、年に1〜2回川さらいをしましたが、あまり効果はなかったようです。

 昭和2(1927)年、警視庁衛生部は田無警察署と北多摩地区の伝染病対策について話し合い、田無署管内の田無町・小平村・保谷村・久留米村(今の東久留米市)・清瀬村・大和村・村山村・東村山村の8か町村で、共同して伝染病の隔離病院をつくることに決めました。これが現在小平市にある公立昭和病院です。

 現在では、「オミクロン株」の対策が、すでに日本でも講じられるようになりました。第6波があることを想定し、病院の努力(病床数と受け入れ態勢の確保)も報じられています。行政・公共機関の施策を享受しつつも、(前号(第8号)と同様ですが、)それでも私たち一人一人は感染防止の手を緩めることなく、日々の生活を送っていきたいものです。(横山 正)

▼これらは、これからも欠かせない。(これらのピクトグラムは、堺市のホームページより一部をダウンロードしたものです。)

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2021年11月19日

会館だより「かけはし」

R03 かけはし11月号@.pdfR03 かけはし11月号A.pdf

ペストから日本を救ったのは…

 かつて、日本は長い間、大陸との交流を閉ざし鎖国状態が続いていました。一方その頃、ヨーロッパではペストが流行していたとのことです。先日、ラジオの放送を聞いていたら、この鎖国状態が、大陸で猛威をふるっていたペストから日本を守ることになったのだそうです。

 ペストはペスト菌による感染症で、皮膚が黒くなることから、黒死病ともよばれ、14世紀のヨーロッパでは、人口の3分の1から3分の2

が死亡したといわれているほど、恐ろしい病気でした。当時の世界人口は4億5千万人くらいだと考えられていますから、世界全体では1億人以上の命が失われたことになります。

 ペストはネズミが媒介する病気です。日本でも明治時代になってから、ペストが流行しかかったことがありました。このとき東京は、役所が駆除の目的で、ネズミ1匹を5銭で買い上げることにしたそうです。人々は争ってネズミの捕獲に当たりました。当時は、もりそば・かけそばが2銭、天丼(並)が5銭でしたから、かなりの高額だったことがわかります。検疫やネズミの駆除などの防疫に努めたため、それ以後、日本国内でペスト患者は出ていません。

 感染症の歴史を振り返ってみても、人流の抑制と検疫の強化が、感染の拡大を防ぐ有効な手段であるということがわかります。様々な規制が緩和されている昨今、それでも私たち一人一人は感染防止の手を緩めることなく、日々の生活を送っていきたいものです。

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▼現代版「人流の抑制」と「検疫の強化」 日々の生活を救う手だては、これらのほかにもたくさんあります。(これらのピクトグラムは、堺市のホームページより一部をダウンロードしたものです。)

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2021年09月30日

会館だより「かけはし」

        上手に話したいものです!

友人から「君の話を聞いていると、富士山がぼた山になってしまう」と、いじられるくらい自他ともに認める下手です。か10-01.JPG

 ところで、新型コロナウイルスのせいで、不要不の外出を控えています。書棚を整理することにしました。すると、「PHPエクセレント話のおもしろい人、つまらない人(PHP2017年2月増刊号)」が出てきました。話下手を気になっていたので、本の整理はやめて、座り込んで、じっくり読みました。なかなかいいことが書いてありました。

 内容は、「なるほど!」と納得のいくものが多く、早速あちらこちらで試して、結構楽しんでいます。

か10-02.JPG 専門家のアドバイス「どうせ…、だって…ネガティブな言葉は禁句です(保坂隆)」&「究極の言葉はありがとう(齋藤茂太)」、元気が出るエッセイ「ポイントは相づちと好奇心(谷村新司)」&「話し上手は聞き上手(大山のぶよ)」、テーマトーク「人間関係の知恵は落語で学ぶ(春風亭小朝)」&「ありがとうを言葉で伝えることが大切です(高橋英樹)」&「自分の話したいことを話そう(今田耕司)」、前向きに生きるエッセイ「遠藤周作先生のユーモア(齋藤由香)」&「じっくり耳を傾けよう(堀田力)」、実践講座「話が弾む人になる7つの習慣(魚住りえ)」などなど、話すことはさておいて、勉強することがたくさんあり、学習意欲は全開です。

 話し上手になりたい人は、ネットで検索するか、図書館のバックナンバーで見つけ、読んでみてください。ヒントが得られるかもしれません。                                                      (三宅 H)

<備考> [成美教育文化会館]で検索すると、「かけはし」「メッセージ」「Q&A」「ほん本ブック」をはじめ「一宇荘」「至楽荘」「成美教育文化会館の会場貸出」など様々な情報が閲覧できます。一度、覗いてみてください。

posted by 豊島修練会 at 10:43| 会館だより「かけはし」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする