東京の気温と温暖化
東京は12月24日のクリスマスイブに、気温が1.8度までさがりました。
年末に、とても寒い日が続いたので、暑かった夏の日が、懐かしく感じられるかもしれません。しかし、冷静に振り返り、東京の気温を箇条書きにしてみると、その暑さが、いかに異常だったかがわかります。
・昼間の最高気温も夜間の最低気温も、平年より高い日が3か月続いた。
・一番気温が高かったのは7月29日で、37.3度を記録した。
・秋だというのに、10月4日には、最高気温が30.4度を記録した。
・3月31日には、早くも夏日(最高気温が25度以上)を記録した。
・猛暑日(最高気温が35度以上))が20日以上あった。
・真夏日(最高気温が30度以上)が80日以上あった。
・熱帯夜(最低気温25度以上)が60日以上あった。
昼間の暑さはなんとか我慢できても、夜間の暑さはそうはいきません。冷房を効かせすぎると風邪をひくし、暑いのを我慢すれば寝不足になってしまいます。
今から50年前、熱帯夜の日数は、14日くらいしかありませんでした。日中も、30度を超えると暑いと感じました。
ところで、温暖化の影響には多くのデメリットがありますが、わずかながらメリットもあるといわれています。
・寒さによる死者が減少する。
・気温の上昇で、農林産物の生育が促進される。
・ベーリング海峡の氷が解けて、新たな船の通商路が開かれる。
・二酸化炭素の濃度の上昇によって光合成が盛んになり、作物の収量が増える。
・栽培適地の変化により、これまでその地域では育たなかった作物が栽培可能となる。
しかし、温暖化の影響は、単に気温の上昇や二酸化炭素の増加だけではありません。海面の上昇や熱波、大雨、洪水などさまざまな気候変動を引き起こします。地球上の動植物の生態系に大きな影響を及ぼすので、少しでも温暖化食い止める努力をしていく必要があります。(T.Y.)