2022年09月01日

会館だより「かけはし」

今宵は「月」にまつわるお話

 月には「新月しんげつ」「三日月みかづき」「満月まんげつ」「上弦の月じょうげんのつき」「下弦の月かげんのつき」という区別があります。「新月」というのは、見えない月のことです。

 小学4年生は、理科で、「三日月」「半月はんげつ」「満月」の違いを学びます。この時は「上弦・下弦」という言葉はでてきません。実は、同じ「半月」でも、これから満ちていく半月と、これから欠けていく半月とでは、欠けている部分も、見える時間も大きく違います。「上弦の月」と「下弦の月」をきちんと区別することができれば、今までよりもう少し、月を眺める楽しみが増すことでしょう。(小学6年生では、月と地球の関係を詳しく学習します。)

 「上弦の月」はこれから満ちていく月のことです。お昼ごろに東の空に出て、真夜中に西の空に沈みます。また、「下弦の月」はこれから欠けていく月のことです。真夜中に東の空に出て、次の日のお昼ごろに西の空に沈みます。よく見かける月の図では、左側が欠けているものを上弦の月、右側が欠けているものを下弦の月として紹介していますが、何度聞いても、右が上弦だったか左が上弦だったか、迷ってしまいます。

月の満ち欠け.png 上弦と下弦を迷わず区別するには、これから沈もうとする月で比べればいいのです。月を弓に見立て、沈む直前に「弓の弦」にあたる部分が、上に来るのが上弦の月、下に来るのが下弦の月というわけです。これなら、間違えることはありません。

 上弦の月、下弦の月という名前には、もうひとつ別な説もあります。上旬・中旬・下旬という言い方がありますが、これと同じように、月が満ちていくときだから上、満月を過ぎて月が欠けていくときだから下だというものです。

 今年の9月の満月は10日です。旧暦の8月15日の夜(十五夜)に見える月を「中秋の名月」と呼び、今年(2022年)は9月10日が丁度その日にあたります。この日は今でも「十五夜の月」として親しまれ、ススキや団子をお供えして月を眺める習慣が残っています。地方によっては里芋をお供えするところがあり、「芋名月(いもめいげつ)」とも呼ばれています。    (T.Y.)

posted by 豊島修練会 at 13:17| 会館だより「かけはし」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月05日

会館だより「かけはし」


「食中毒」の正体をあばく 〜感染を防ぎましょう〜

 最近コロナウィルスに対する感染対策意識が高まっていますが、この時期、食中毒についても、十分注意する必要があります。

😮細菌は短時間に急速に増える

 @黄色ブドウ球菌 …… 食中毒の原因となる細菌にはいろいろあります。激しい嘔吐の原因となる黄色ブドウ球菌は、食中毒を起こす数まで増えるのに平均3時間といわれています。この菌による食中毒は、菌が作る耐熱性の毒素によるものです。菌が一旦増えてしまうと、加熱して菌自体を殺しても毒素は生き残るので、食中毒を防ぐことができません。黄色ブドウ球菌は、人の皮膚などに存在する菌なので、直接手で握ったおにぎりや手で詰めたお弁当などから起きることが多いようです。

 Aウェルシュ菌 ……… 土や水の中など自然界に幅広く生息しているウェルシュ菌も、増えると下痢の原因となります。この菌は酸素がないところで増え、100℃で6時間の加熱にも耐える“芽胞”というものを形成します。内部の酸素濃度が低くなる粘性のあるカレーやシチューなどは、短時間加熱しただけでは完全に菌を死滅させることができません。残ったカレーを次の日に改めて加熱しても、食中毒が起きてしまったという例もあります。

食品は冷蔵庫で保管し、回転を早くする食中毒.png

 細菌が増えるには、「水分」「栄養分」「適当な温度」が必要です。干物は昔から「水分」を断つ保存方法として利用されてきました。塩漬けも細菌の細胞内の「水分」を奪う方法のひとつです。また「適当な温度」ですが、細菌が増えやすいのは30℃前後です。冷蔵庫内の温度が10℃以下だと細菌の数は増えなくなり、冷凍庫内がマイナス15℃以下だと、かなり長期の保存が可能となります。残ったカレーなどは冷蔵庫で保存するのが賢い方法です。

 しかし、冷蔵庫内の温度は一定ではありません。扉を開け閉めすれば庫内の温度が上がり、元の温度に戻るまでにかなりの時間を必要とします。開閉は回数を少なくし、短時間にことを終わらせる工夫が求められます。ドアポケットは、奥の方に比べ、温度が上がりやすい部分なので、入れる物や入れる場所には注意しなければなりません。冷蔵庫の内部に冷気が十分行き渡るよう、食品の量を7割以下に抑え、なるべく早く消費してしまうことが安全です。  (T.Y.)

posted by 豊島修練会 at 12:13| 会館だより「かけはし」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月30日

会館だより「かけはし」


お米の国の人だもの 〜お米の生産量と消費量〜

 最近、食べ物の値上げのニュースや、食料の不足を心配するニュースが目立つようになりました。これは異常気象や国際紛争など、いろいろなことが影響しているのです。特に問題なのは、我が国の食料自給率の低さにあります。

 令和2年度の農林水産省の発表によると、食料全体の63%は輸入品で、国内で生産される食料は37%しかありません。もし輸入が全面的に止まってしまったら、多くの日本人が、食べ物に困ることになります。

 ところで、食料の自給率には大きな地域差があります。一番自給率が高いのは北海道で216%、一番低いのは東京都で0%です。「0%」と聞くとびっくりしますが、これは四捨五入した数値で、実際には0.49%くらいはあるそうです。北海道に次いで自給率が高いのは秋田県で206%、そのほか100%を超えているのは青森県、岩手県、山形県、新潟県で、いずれも東日本の県です。

 日本も今から60年くらい前までは、食料自給率が70%以上ありました。それがこんなに減ってしまったのは、食生活の変化に大きな原因があります。自給率が100%近くあるお米の消費量が減少し、自給率が13%しかない小麦の消費量が増えてきたからです。

 日本人が食べる年間のお米の量は、60年前は一人118sでしたが、今はその半分程度の51sしかありません。一方、パンや麺類の原料になる小麦の年間消費量は、ほぼ横ばいです。小麦については、世界の輸出量の30%をロシアとウクライナが担っているので、これらの地域からの供給が滞ると、世界中が小麦の奪い合いになるのではないかと心配されています。

山盛りご飯.png 年々お米の消費量が減ってきたので、日本はお米の生産量も年々減ってしまいました。1968年のお米の生産量は1400万トンを超えていたのに、現在では860万トンにまで落ち込んでいます。小麦の年間輸入量は500600万トンくらいですから、以前のように1400万トンのお米を作るようになれば、小麦が一粒も輸入できなくなったとしても、主食はなんとか確保できると言われています。

 これまで、遙か昔にさかのぼって日本で生活する人たちの胃袋を満たしてきた「お米」。このお米作りに恵まれた環境を享受し、これまでの食生活を見直して、「おいしく作れるお米をもっと食べよう」としてもよいのではないかと思います。(T..
posted by 豊島修練会 at 11:22| 会館だより「かけはし」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする