2022年06月03日

会館だより「かけはし」


情 報 活 用 能 力

 最近「情報活用能力」という言葉を、よく耳にするようになりました。学校でも、「情報活用能力」が、「言語能力」や「問題発見・解決能力」と同様に、「学習の基盤となる資質・能力」に位置付けられています。

 なぜ「情報活用能力」がこのような位置付けをされるようになったのでしょう。それには、インターネットからもたらされる膨大な量の情報や、スマートフォンの急速な普及が関係しています。

◎ インターネットやスマートフォンの利用者

 厚生労働省などの調査によると、10代から40代では、ほぼ全員の人がインターネットを利用しています。80代でも7年前は10人中2人でしたが、今では10人中6人以上が利用するようになっています。スマートフォンも同様で、10代から40代では、やはりほぼ全員の人が利用している一方で、高齢の利用者も急速に増えています。60代の人で調べたところ、5年前は五人に一人しか利用していなかったのに、今では半数以上の人が利用するようになっています。

◎ インターネットから得られる情報パソコン.png

 「検索エンジン」という機能を使うと、インターネットからは自分にとって必要な情報を簡単に得ることができます。しかし、それらの情報には不確かなものがあり、そのまま信じることはできません。正しい情報かどうかを吟味する力が必要になります。また次に、膨大な情報のなかから必要な情報を選び出し、整理し、まとめる力が必要になります。そして最後に、その情報を利用したり発信したりする力が必要になります。そのような一連の力が「情報活用能力」なのです。

◎ 書物や実体験から得られる情報漫画.jpg

 どんなにインターネットが普及しても、書物から得られる情報や、実体験を通して得られる情報が不必要になるわけではありません。デジタル化が進んでいる今の時代だからこそ、書物から得られる確かな情報や、体験を通して得られる実感を伴った情報が大切なのです。

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2022年05月05日

会館だより「かけはし」

かけはし R0405月号@.pdfかけはし R0405月号A.pdf

要注意!5月は交通事故が増える月です

《小学生》 小学1年生の交通事故は、5月中・下旬に一年のピークを迎えます。特に事故が多いのは下校時で、4月の4倍。なかでも男児は、女児の2.5倍にもなります。期待と緊張でいっぱいだった4月が過ぎて、慣れからくる気の緩みが事故につながるのでしょう。

 小学生の歩行中の交通事故は「横断中」に多く起こっています。子供が安全に道路を横断できるようにするために、次のことをしっかりと身に付けさせましょう。

@ 横断歩道や信号機が近くにあるときは、必ずそこまで行って横断する。

A 横断する前に、「立ち止まる」「みぎひだりをよく見る」「車が止まるのを確かめる」

B 信号が青になっても、みぎひだりを見て、車が止まっているかどうかを確かめる。

C みぎひだりに注意しながら、落ち着いて渡る。走らない。飛び出さない。

 小学生の場合は、低学年ほど下校時の「歩行中」の事故の割合が大きく高学年になると、下校後の「自転車運転中」の事故が多くなります。保護者が自ら身をもって示し、事あるごとにお子様に注意を促すことにより、交通ルールを守って安全に運転する態度が身に着きます。その他にも、警察や自治体が主催する自転車教室で体験することも、実に有効です。

《中学生・高校生》 中学生・高校生の場合は、自転車運転中の事故は小学生よりさらに多くなります。特に自転車通学を始めたばかりの高校1年生の場合、通学に慣れた5月から夏休み前の7月までの間の事故件数が最多となります。時間帯としては、登校時の事故件数が多いことから、急いで登校しようとしたり、眠気がとれずぼんやりしたまま自転車を運転したりしていて、事故に遭う、或いは事故を起こすケースが多いようです。そのことをしっかり自覚させることが必要です。《高齢者》 また、5月は、高齢者の交通事故が増える月でもあります。高齢者の場合は事故の7割が道路横断中に起きており、「信号無視」や「横断歩道でないところでの横断」、「横断してはいけないところでの横横断中.jpg断」など、交通ルールを守らないで事故に遭うケースが多いのが特徴です。本人は若いつもりでも、注意力や判断力が落ちているので、若いときならクリアできたことができなくなっているのです。周りの人たちがそのことを丁寧に話すとともに、注意深く行動を見守ってあげたいものです。  (T.Y.)

 横断中に手を上げるのは、自分の存在や「渡る意思」をドライバーに知らしめるためと言われています。そのことを知っていれば、躊躇なく手を上げる子どもは増えるのではないかと思います。




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2022年04月01日

会館だより「かけはし」



「年度」のはなし

 4月は、日本中の学校で新学期が始まります。国の予算も4月から翌年3月までを年度の区切りとしています。このような「年度」というきまりができたのは、明治時代になってからで江戸時代までは、正月から大晦日までを一年の区切りとしていました。

 「年度」という区切りが初めて登場したのは、1869(明治2年)のことです。当時は10月から9月までを一つの年度と定めていました。ところが、明治5年に「年度の区切りを1月から12月までにする」と改められました。これがそのまま続くのかと思われましたが、わずか2年後の明治7年、7月から6月までが一つの年度と変更されました。この「7月から6月までが一つの年度」というきまりは約10年続きました。1886年(明治19)になって、「4月から3月までが一つの年度」となり、今日に至っています。

 外国に目を向けると、イギリスやカナダなどは、年度の区切りを4月からとしていますが、実はそれほど多くありません。多くの国は、1月から12月を一つの年度としています。日本でも1962年頃、田中角栄が法律を改正して、年度を1月から12月に変更しようとしましたが、多くの反対にあい、実現しませんでした。グローバル化が進む現代では、1月から12月までを社内の年度の区切りとしている企業は、かなり増えてきています。

 さて、日本の学校は国の年度にあわせて、4月を一年のスタートにしています。明治時代の初めは外国の例に倣い、多くの学校が9月スタートを採用していました。国の年度の区切りが4月から3月になると、文部省の指示で、高等師範学校が4月入学になりました。その理由は、学校運営に必要なお金を政府から調達するには、国の会計年度に合わせないと不便が生じるためと言われています。その後、全国の学校に4月入学が広まり、大正時代に入ると、全てが現在のスタイルになりました。

 世界と密接な関わりがある昨今。世界の国の多くが9月スタートであるという現状。日本はこれまで以上に「年度のスタート」の議論が求められているのかもしれません。(T.Y.)

さくら2.png

 今年も桜が花開きました。満開の中、進学や就職など、新たな門出を迎えられた方々、ご家族の皆様、おめでとうございます。健やかな成長やさらなるご活躍を、ご祈念申し上げます。





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