問題「1こ8円のあめを 6こ買いました。代金は何円ですか。」
Aさん 式8×6=48○ 答え48円○ 10点 Bさん 6×8=48× 答え48円○ 5点
子どもとのQ&A(疑問や質問のある子は素晴らしいです!)
Q:どうして、6×8は、バツなのですか?(小2男)
A:かけざんの式は、 (1つぶんの数)×(いくつぶん)=(ぜんぶの数)に当てはめて考えます。(1つぶんの数)は8円の8、(いくつぶん)は6個の6ですから式は8×6となります。6×8だと、6円のあめを8個買ったことになってしまいます。教科書を見て確かめましょう。
大人とのQ&A(パパ&ママ、ジジ&ババもいつまでも好奇心を!)
Q:答えが正しく出るのですから、どちらも○のはずです。(小2女子の母)
A:かけ算(乗法)の計算では、「交換の法則」で知られているように、かける数(被乗数)とかけられる数(乗数)を入れ替えても答え(積)は同じになります。でもこれは、計算の段階のことで、問題の解き方の考え方を表す式とは異なります。
8×6=48は、1個8円のあめを6個買うと、代金は48円になります。
6×8=48は、1個6円のあめを8個買うと、代金は48円になります。
この基本がよく分かっていると、これから難しい問題を考える時や、中学校の数学の学習で異なる見方をすることになっても、そのことがよく分かるようになります。
学校の先生がたのQ&A(先生にもわからないことがある!)
Q:6×8の式を×にしたら、父親から猛烈な抗議を受けました。どのように説明したらいいですか?(小2の担任教師)
A:教科書の該当ページと上記の子供と保護者へのAを、まずお読みください。
お父さんが、どのような理由でクレームをつけているかを捉えることが必要です。「そっちの方がおかしい!」とか、「こうなっているんだ!」と感情的にならず、静かに、説明してあげてください。ただし、英語圏では、日本とは逆に、6×8が正解になります。これは、日本語と英語の言語構造の違いによるものです。アメリカで学習すると、(いくつぶん)×(1つぶんの数)=(ぜんぶの数)で指導しているので、6×8が〇ということになります。 (HK)
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