2017年01月26日

おすすめの「ほん・本・ブック」


 子どものほん(子ども、小学生低学年)

 ジリアン・ドハーティ作、テリ・ガウアー絵、荒木文枝訳「魔法の国1001のさがしもの」PHP研究所 本体780


 魔法の国(まほうのくに)をたんけんして、色々なものをさがす絵本です。ぜんぶで、1001ものさがし物を見つけることができます。さがす場所は、「まほうの国のお城」「ひみつのとしょかん」「おかしなちょうりば」「まほうの国のえん会」「まほうどうぐのお店」「まほうの国の学校」「まほうの国のたたかい」と入り色で、楽しく読んで遊べます。


  大人の本(パパ&ママ、ジジ&ババなど)

鷲田清一著「大事なものは見えにくい」 角川ソフィア文庫 本体743


 確かにそうです。悪い面は目立ち、よく指摘されますが、良い面は認めてもらえません。だから、その辺をうまく立ち回る人が、大したことないのに大きく評価されることがあります。そんな思いの悶々と続いている人生の連続の中、本書の表題に目を引かれ購入した。

 そんな深刻なものではなく、人間の長短のことではなく、物事の本質即ち大事なことは見えにくいという、哲学的、ものの見方・考え方、人間としての生き方・在り方に関するものでした。でも、ほっこりとする内容で、「まあいいか!」と心が軽くなりました。

 どこからでも読むことができて、気の向いたときに、関心のある所を拾い読みして十分に堪能できます。「問い」人生の課題、納得など9編、U「行い」遺憾だけはいかん、ブランド思考など14編、V「間合い」届く言葉・届かない言葉、イメージと妄想など12編、W「違い」ひとを理解するということ、脇役など7編、X「養い」昔の歯医者さん・今の歯医者さん、出納など9編、Y「囲い」学校的な者、おごりおごられなど10編、Z「佇まい」社会に隙間のあった時代、ざわめきの中に気品など8編、[「迷い」夢占い、健康についてのヘンな話など14編。


 学校の先生のブック(小学校・中学校の先生)

 川上徹也著「一言力(ひとことりょく)」  幻冬舎新書 本体800円


 本書は、一言でいえば、物事や考え方の「本質を短い言葉で表現する能力」を身に付けるにはどうしたらよいか著したもので、教師にとって、重要な能力であると思い読んでみた。

 授業の中で、「この文章の大事なことをまとめてみよう」「この考え方を短く言葉で表しましょう」と、子供たちに要求する場面は少なくない。それでいて、教師自身が、どう表現したら良いものかあいまいになり、悩む場面が実に多いものである。

 詳しい内容とポイントは実際に読んでほしいが、キーワードをあげれば「要約力」「断言力」「発問力」「短答力」「命名力」「比喩力」「旗印力」だそうである。教師の「話し方」は重要なだけに、気になるキーワードである。

★備考★なお、話題提供のために本を紹介しているだけで、購読を勧めるものではありません。 [成美教育文化会館]で検索すると、「かけはし」「メッセージ」「Q&A」をはじめ「一宇荘」「至楽荘」「会館の会場貸出」など様々な情報が閲覧できます。ご利用ください。

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2016年11月26日

おすすめの「ほん・本・ブック」

ほん・本・ブック11月号(15).pdf
 子どものほん(子ども、小学生&中学生)

かんしゅう:さいとうたかし「こどもそんしのへいほう」日本図書センター本体1500

 この本は、もともと大人のために、中国の孫子(そんし)という人が書いたものです。それを、齋藤孝(さいとうたかし)さんが、子供向けに解説したものです。「自分のことを自慢すると、友達との関係がまずくなることがあるよ」とか、「ケンカしてもかなわない時、争っても意味のないときは、さっさと逃げてしまおう」など、けっこういいことが書いてあります。ちょっとむずかしい所もあるかもしれません。おうちに人と一緒に読んで話し合うといいかもしれません。


 大人の本(パパ&ママ、ジジ&ババなど) 

監修・齋藤孝「こども孫子の兵法」日本図書センター 本体1500

 子どもたちは、友人関係の中で、競争の中で、いつもギリギリのところで生きています。特に、複雑化している社会の影響を受けて、あるいは好ましくない大人の言動を目にして、悩み、苦しみ、それでもけなげに生きているというのが、現在の子どもと言う存在です。

 もともと「孫子の兵法」は、大人向け、激しい争い社会の中でしたたかに戦い抜き、生き抜いていくための考え方・方法・方策を、端的に表現したものだそうです。

 でも、その中に、この厳しい難しい世の中を生きていく子供たちの役に立つこともあるということで、監修の齋藤孝さんが、子ども向けに翻訳したものです。「あ〜、これを子どもと話題にしたらいいかもしれない」と言うことがあるかもしれません。どこかで見かけたらぱらぱらとめくってみて下さい。大人の役に立つ部分は、きっと多くあるかもしれません。


 学校の先生のブック(小学校・中学校の先生)

 和田秀樹著「争わない「生き方」自分は自分人は人」新講社ワイド新書 本体800

 現在は、競争社会と言う面が目立つ社会です。例を挙げてみましょう。「十分に理解しているとは言えなくても、学力調査は平均点で市内トップだった」、算数のテストが95点だったのに「友達のAさんは、100点だったのに、あなたは駄目ね…」、オリンピックで入賞できなかったが日本記録を更新したのに「メダルが取れなかった」と話題にもならなかった、等々である。本書は、そのあたりに焦点を当てて、「自分のペースで生きる人が、本当は強い人なのだ」と、むやみに人と争わない生き方を勧めている。著者は、「ほめ言葉の上手い人、下手な人」や「気持ちの整理のできる人できない人」等、教師が子どもの指導に活用できる多数の本を出していることでよく知られている精神科医である。

 「ほんとうのマイペースは、追い込みタイプより先行タイプ」など、11の「法則」と、それに伴う80以上の「技術」と「考え方」をまとめてある。自分の研修、子供の指導に役立つ内容満載である。

★備考★なお、話題提供のために本を紹介しているだけで、購読を勧めるものではありません。 [成美教育文化会館]で検索すると、「かけはし」「メッセージ」「Q&A」をはじめ「一宇荘」「至楽荘」「会館の会場貸出」など様々な情報が閲覧できます。ご利用ください。

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2016年09月24日

おすすめの「ほん・本・ブック」

ほん・本・ブック9月号(13).pdf


 子どものほん(子ども、小学生&中学生)

    ヨシタケシンスケ「このあとどうしちゃおう」ブロンズ新社 1400

 皆さんには、おじいちゃんやおばあちゃんがいますか? この絵本は、おじいちゃんが、生きているときに書いていたノートが見つかり、それを漫画と文で分かりやすく表したものです。むずかしいことを考えず、「おじいちゃんて、こういうことをかんがえていたのか」と思いながら読んでください。

 そうしたら、おじいちゃんやおばあちゃんに対して、もっと優しくなるかもしれません。


大人の本(パパ&ママ、ジジ&ババなど)

   同上(こどものほんと同じです)。これは、同居していたおじいさんが、表紙に「このあとどうしちゃお」と書き残したノートを、絵本にしたものです。「このあとのよてい」「てんごくにいくときのかっこう」「うまれかわったらなりたいもの」「こんなかみさまにいてほしい」「てんごくってきっとこんなところ」「いじわるなアイツはきっとこんなじごくにいく」「みんなをみまっていくほうほう」「みんなにつくってほしいきねんひん」、・・・などと続きます。

大人が読んでも考えさせられることが多いが、我が子と一緒にこの絵本を読み進めながら、色々と話し合うと、「人間の生と死」や「家族」と言うことを考えるきっかけになるかもしれない。


学校の先生のブック(小学校・中学校の先生)

 読売新聞社会部「貧困子どものSOS−記者が聞いた小さな叫び」中央公論社 1500

 子どもの貧困が話題になっています。日本の子供の貧困の割合は16%(6人に1人)で、世界でも高い方だそうです。

 本書は、子どもの貧困が具体的にどのような状況で、子どもたちがどのようなことに困っているか、この状況をいかに食い止めたらよいものか、7人の記者が実際に取材してまとめたものである。

 私が新米教師になりたての頃は、たいていの子供が貧困だったので、貧しくて困っていてもあまり気にせず、前向きに生活し、学習していたものである。しかし、今、担任している学級の「貧困で困っている子」は、16%と言う高い割合であるとはいえ、あとの84%の子供は困っていない子どもたちである。それだけに、「貧困で困っている子」の悩み、苦しみ、心の傷、将来への不安などは計り知れないものがある。

 本書は、「心に傷を負った子供たち」「進路・進学の壁」「親の愛に恵まれずもがく」「母として迫られる人生の選択」「貧困の連鎖を止めるために」と言うテーマで、様々な実態と今後の方向性を示唆してくれる。学校として、学級担任としてやれることには難しさと限界はあるが、子どもの心に響き、支えることをしたいものである。

★備考★なお、話題提供のために本を紹介しているだけで、購読を勧めるものではありません。 [成美教育文化会館]で検索すると、「かけはし」「メッセージ」「Q&A」をはじめ「一宇荘」「至楽荘」「会館の会場貸出」など様々な情報が閲覧できます。ご利用ください。

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