2016年04月27日

おすすめの「ほん・本・ブック」


子どものほん(子ども、小学生&中学生)

 ジェンマ・エルマン・ハリス編 西田美緒子訳 タイマタカシ絵「世界一ときめく質問、宇宙一やさしい答え―世界の第一人者は子どもの質問にこう答える」     河出書房新社 本体2500

 まえがきに「子どもからの質問に、大人は冗談や適当な答えでごまかし、その場をやり過ごすことが多い」とある。全く、その通りである。なぜなら、素朴で簡単な質問ほど、実はその意味を子どもに説明することは難しいからである。孫に訊かれて、結構いい答えをした筈なのに「結局、ジージもよくは知らないということね」ということがよくある。

 例えば、第1問は「宇宙には行き止まりがある?」と質問されて、これに素粒子物理学者が、「それは重大な問題だ。でもその答えは、…」と回答している。第2問は、「サルはこれからヒトになっていくの?」と質問し、動物学者&植物学者が、「……。森の中に猿の食べ物がたっぷりあって、森もサルたちが暮らせるだけの十分な広さを保っているなら、サルはずっとサルのままでいるにちがいない」と答えている。「意地悪な人にも優しくしなくちゃいけないの?」等131もの質問と、その道の第一人者による分かり易い答えが紹介されている。子どもが読んでも、読み聞かせても、大人が読んでも、発見の沢山ある楽しい本である。


大人の本(パパ&ママ、ジジ&ババなど)

藻谷浩介・NHK広島取材班「里山資本主義―日本経済は「安心の原理」で動く」

  角川ONEテーマ21 本体781

 都会暮らしは確かに便利だが、本当に幸せなのか。経済的に豊かでもなく生活が近代化していないのに、国民が世界一幸せだと感じているブータンのような国もある。日本にだって昔ながらの住み心地の良い暮らしがある。というような主旨のまえがきがあり、決して、押し付けるわけではないがといいつつ、広島県などいくつかのモデルの紹介を通して、ゆったりした生活の中の幸せを発信している。今の生活を180度変換できないにしても、生き方、生活の仕方を見つめ直すきっかけになる1冊である。


学校の先生のブック(小学校・中学校の先生)

 千々布敏弥監修・福井らしさを探る会編著「県外から来た教師だからわかった福井県の教育力」 

GAKKEN 本体1500

 福井県・秋田県の学力の高さはよく知られている。その要因はどこにあるかを、学校関係者は知りたがっている。本書は、県外から1年間、福井県の公立学校に教師として勤務・研修した教師が、実体験を通して「福井県の教育力」の素晴らしさを解明したものである。

本書から「体力も学力もトップ」の神髄を読み取ってほしい。内容は、第1章「しなやかで高め合う協働−福井の教育の良さ」、第2章「しなやかで高め合う協働はいかにしてつくり上げられたか」、第3章「福井の教師の授業づくり−高い学力を育む授業はどこが違う」、第4章「福井の体力向上−学力と同様に体力も伸ばす」、第5章「自然に行われる徹底」、第6章「福井の良さを取り入れるには」、終章「福井県の教師文化は、重要文化財」である。

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2016年03月10日

おすすめの「ほん・本・ブック」

ほん・本・ブック(5).pdf

子どものほん(子ども、小学生&中学生)

 村中李衣作・藤原ヒロコ絵「かあさんのしっぽっぽ」  BL出版 本体1200

 昔は行列ができるくらい売れていた大福屋。でも、近所にケーキ屋ができ、そちらにお客を取られて、今は、売れ行きもたいしたことない。それでもお母さんは大福つくりに忙しく、娘の結依にかまってくれない。結依は台布巾を洗ったり、風呂を洗ったりとても良くお手伝いをしている。

 それでも、お母さんが忙しく,結衣と触れ合う時間がなく、何となく物足りなく思っている。それが、……(詳しく紹介すると、この本を読む楽しみがなくなるので、これ以上は内緒にする)。そして、お母さんが、小さい時のお母さんのように思えて、忙しくても、お母さんが大好きになり、前よりもお手伝いも頑張るようになったとさ。

 本書は、文章が易しく、漢字に読み仮名がふってあるので、小学校低学年なら十分に読みこなすことができる。読み聞かせても、創造力を掻き立てられる楽しい本である。


大人の本(パパ&ママ、ジジ&ババなど)

小山とき子著「歌集 神話のごとし」 新炎短歌会 本体2500

本書は、昭和47年(1972)に結成された東久留米市短歌会の著者ご本人から「東久留米短歌会」のことを知ってもらい、会員を増やしたいので、ぜひ目を通していただきたいとの趣旨で、豊島修練会に寄贈頂いた。

「砂の嵐」朝練見つつなど15題、「月に供える」ひとつひぐらしなど16題、「神話のごとし」曾孫生れたりなど12題、合わせて387首。毎日10首ずつじっくり楽しんでいたら、ちょうど1年かかった。著者の豊かな生き方にふれ、わが人生を振り返ることができた。関心のある方は、今からでも始めたらいかがでしょうか。


学校の先生のブック(小学校・中学校の先生)

清水義範著「今どきの教育を考えるヒント」  講談社 本体1500

 現在の学校は、多くの困難を抱え、加えて外(社会の変化に伴う要請、教育行政からの方針や指示など)からの求めが多く、いくら誠実に頑張ってもきりのない状況が続いている。

 それらを、著者独自の視点から鋭く論評している。1999年当時の見解であること、校長を出世のゴールとみていること、「数学ができる」「体操が得意」「絵が上手」など優秀な子供の見方等に、違和感のある部分のないわけではないが、全体的にはものの見方考え方をはじめ教育(学校経営、教師論、カリキュラム、教育方法論などなど)に対する多面的・多角的な捉え方は、現在の課題・問題を考える際の手掛かりになる。

 内容は、荒れる子供たちの原因、教育論の原点に立つ、校長先生という職業、教育の根本原理、名先生の思い出、ほめる教育のすすめ、学級崩壊を考える等20章に及んでいる。 

<注:この欄で、色々な本を紹介するのはあくまでも情報提供です。@本欄を読むだけ、A関心があるので図書館で読んだ、B友達に借りて読んだなど、どうなさるのかはご自身の判断でお願いします。決して、押し付ける意図はございません。念のため。>

★備考★

[成美教育文化会館]で検索すると、「かけはし」のほか「メッセージ」「Q&A」「ほん本ブック」をはじめ「一宇荘」「至楽荘」「会館の会場貸出」など様々な情報が閲覧できます。ご利用ください。

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2016年01月19日

おすすめの「ほん・本・ブック」

子どものほん(子ども、小学生&中学生)

 齊藤孝著「マンガで覚える四字熟語・小学生が知っておきたい四字熟語250」岩崎書店 本体1100円 

 最近、小学生で、四字熟語を会話の中にはさんでいて、感心することがあります。本書は、たとえば「一石二鳥」一つのことをして二つのものを手に入れること、さらに意味が詳しく説明してあり、使い方も紹介されていて、しかも漫画で状況が示されています。

 1.カンタン四字熟語(一所懸命など38)、2.頭よさそう四字熟語(切磋琢磨などちょっと難しいもの17)、3.大人もびっくり四字熟語(当意即妙など結構難しいもの15)が紹介されています。小・中学生も、大人も勉強になります。


大人の本(パパ&ママ、ジジ&ババなど)

江藤真規著「ママのイライラ言葉「言い換え」辞典」     扶桑社 本体1200

 私は、4人の孫がいますが、ちょっとしたことでイライラしてつい怒って大声で𠮟りつけてしまいます。息子に「アルツハイマーじゃないのか?検査を受けた方がいいよ」と窘められています。

 「いい加減にしなさい!」「まったくもう!」「反省しなさい!」「やる気あるの!?」「いつまでテレビ見てるの!?」など、ついつい口から出てしまいます。それを、このように言い換えたら「叱り方上手ママ」になって、子どもとの関係もうまくいくし、効き目があるそうです。私も今、テレビを見ながら(?)読んでいます。


学校の先生のブック(小学校・中学校の先生)

日本思想学習指導研究会編「日本の思想家・珠玉の言葉百選」   日本教育新聞社 本体1000

 次の2つの言葉は誰が言って、どういう意味か分かりますか。(失礼)

「人を信じよ、しかしその百倍も自らを信じよ」「学問は、ただ年月長く倦まずおこたらずして、はげみつとむるぞ肝要にて、学びやうは、いかにようにてもよかるべし」

 前者は、手塚治虫の「未来へのことば」の中の言葉で、漫画を描き続けられたのはいじめにあってもくじけず、家族や友人の支えとともに「自分自身を信じること」だったという。後者は、本居宣長の「うひ山ぶみ」の中の言葉で、「学問は長い年月を持続させて努力することが大切であり、学び方はどのようなものであっても構わない」と言う意味である。何とも含蓄のある言葉です。このような人生の指針や教育活動のヒントになる言葉が、芸術8人、環境4人、海外へ発信5人、女性の自立8人、経営者5人、古典文学7人、近代文学9人、進行13人、儒教10人、国学者5人、町人思想4人、農民思想2人、洋学者8人、近代日本哲学4人、近代政治思想8人と、珠玉の言葉が満載です。

<注:この欄で、色々な本を紹介するのはあくまでも情報提供です。@本欄を読むだけ、A関心があるので図書館で読んだ、B友達に借りて読んだなど、どうなさるのかはご自身の判断でお願いします。決して、押し付ける意図はございません。念のため。>



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