2020年09月24日

しゅうれん会「気になる一冊」

子どものほん(子ども、小学生&中学生)

渡辺弥生監修「よみきかせえほん グリム童話」成美堂出版 本体950

 この本は、大人に読み聞かせてもらう幼稚園の子ども向けの絵本です。小中学生のあなたが、小さな子供やお家の人に、はっきりとした声で読み聞かせてあげてください。正直、思いやり、悪いことをにくむ心などを学ぶことができます。

 グリム兄弟のブレーメンの音楽隊、ヘンゼルとグレーテル、星の銀貨、ミツバチの女王、ガタガタの竹馬こぞう、オオカミとキツネなど、18の話が楽しめます。

大人の本(パパ&ママ、ジジ&ババなど)

市村よしなり箸「AI時代の『天才』の育て方」 きずな出版 本体1480

 これからは今までの教育や常識が通用しなくなると著者は言います。

そして、知識・技能の記憶力や技能の上手下手よりも、「想像力」や「はみ出す力」や「遊ぶ力」が大切で、未知なる未来を生み出すことができるように「想像力」や「はみ出す力」や「遊ぶ力」が必要なのだと主張しています。物事を、好きか嫌いか、面白いか面白くないかを自分で選び抜く力が大切だというのです。本書を熟読して、「知識・技能」の習得だけが重要だと思い込んでいることを見直す機会としたらいかがでしょうか。

 学校は、「知識・技能」の習得、「思考力・判断力・表現力」の育成、「主体的に学習に取り組む態度」の涵養を求めていることを念のために、付け加えておきます。

学校の先生のブック(小学校・中学校の先生)

木原雅子箸「あの子どもたちが変わった驚きの授業・授業崩壊を立て直すファシリテーション」 

                                        ミネルヴァ書房 本体1980

 子供たちの真の幸せを願い、WYSH教育を進めている著者は、中学校の授業崩壊を立て直すことについて提言し、中学校と協働して実践しています。内容は、「授業が成り立つようになった」「問題行動が減った」「学習意欲の向上」「添削指導」「生徒たちの変化」など、教育(授業)の進め方が学べます。

中学校を舞台にしていますが、小学校の場合にヒントがたくさん詰まっています。 (BOKE−K)

 ★備考★話題提供のために紹介しているだけで、購読を勧めるものではありません。

 [成美教育文化会館]で検索すると、「かけはし」「メッセージ」「Q&A」「気になる1冊」をはじめ「一宇荘」「至楽荘」「成美教育文化会館の会場貸出」など様々な情報が閲覧できます。
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2020年08月25日

しゅうれん会「気になる一冊」

 子どものほん(子ども、小学生&中学生)

安藤英明著「小学校6年生までに必要な作文力が1冊でしっかり身につく本」かんき出版 本体1200

 本を読むのは好きですが、作文を書くこと、感想文を書くこと、意見を書くこと、調べたことや実験したことをまとめることなどは「にがて!!」という子が多いです。

 この本は、「文章を書くには、どのようにしたらいいか」を、例をあげて説明したものです。図書館などで見かけたら、どこかを読んでまねしてみましょう。

   大人の本(パパ&ママ、ジジ&ババなど)

北杜夫著「どくとるマンボウ航海記」 新潮文庫 本体500

 書名は誰でも知っているのに、全体を通して読んだ人が意外に少ない不思議な本です。

 著者(どくとるマンボウ=医者のマンボウ)は、ひょんなことから水産庁の漁業調査船の船医として5ヶ月半ほど乗り込んだそうです。その折、航海生活やアジア、アフリカ、ヨーロッパなどに寄港した際の、風景や文化についての感想、うまくいったことや失敗したことなどを軽妙なタッチで綴った航海日誌です。

まだ、新型コロナの感染拡大が気になるこの頃、ステイホームで時間に余裕があるときに、じっくりと読んでみたらいかがでしょうか。

  学校の先生のブック(小学校・中学校の先生)

研究紀要第99号「小・中学校における言語能力育成の現状と今後の取組について」

一般財団法人教育調査研究所(2020年5月) 本体909円 

 言語能力は、新学習指導要領における重点事項の1つです。国語科だけで育成するものではなく、全ての教科・領域で育成を目指すべき内容です。

 内容構成は、学習指導要領における言語活動の取り扱い、学校における言語能力育成の実態、言語能力育成に取り組む実践校の事例、研究のまとめ、さらに学識経験者からの提言からなっています。100頁程の小冊子ですが、内容の濃い1冊です。                    (BOKE−K)

 ★備考★話題提供のために紹介しているだけで、購読を勧めるものではありません。

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2020年07月23日

しゅうれん会「気になる一冊」

子どものほん(子ども、小学生&中学生)           

 海老名香葉子作・林家しん平絵「えくぼのかよちゃん」金の星社 1320

作者のえびなかよこさんは、1945年3月10日(今から85年前)の東京大空襲で家族6人を失い、一人ぼっちになりました。平和への祈りと、下町(台東区根岸)のよさと、地球上の平和を願って、この

絵本を書いたそうです。子供向けの絵本ですが、小学生や中学生も、

平和の大切さを考えるヒントになります。家族で平和について話し合うこともいいですね。

大人の本(パパ&ママ、ジジ&ババなど)

米倉貴裕著「小学生と親が楽しむ・初めてのプログラミング」さくら舎 1980

 今年から小学校で、プログラミング学習が必修になりました。算数科、理科、総合的な学習の時間、特別活動などで学習します。どんなことを学習するのか、お子さんと一緒に学習してみませんか。

 内容は、5時間で学習できるようになっていて、1時間目「プログラミング入門」、2時間目「コンピュータグラフィックとプログラミング」、3時間目「ロボットとプログラミング」、4時間目「きれいで速く作るプログラミング」、5時間目「クラウドとオンラインとAI」で、順調にいけば5時間で、バッチリ分かるようになっています。

学校の先生のブック(小学校・中学校の先生)

 田中博之著「主体的・対話的で深い学び・学習評価の手引き」教育開発研究所 2420円 

 学習評価は、子供に質の高い学力を定着・維持・向上させるため、教師の側から考えることが多かったように思います。授業の中で子供たちに、分かるようにする、できるようにする、考えて問題解決ができるようにする、意欲的に取り組めるようにする、成績を付けて指導要録を作成し、通知表で保護者に知らせることなどなど、ある意味当然のことでした。

 著者は、教師目線の「指導と評価の一体化」をコペルニクス的に転換し、子供の視点に立って「学習と評価の一体化」とし、子供が主体的に学ぶ、対話的に学ぶ、深く学ぶための学習評価の理論と実践の提案をしています。学ぶことの多い1冊です。  (BOKE−K)

 ★備考★話題提供のために紹介しているだけで、購読を勧めるものではありません。

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