2021年06月24日

しゅうれん会「気になる一冊」

子どものほん(子ども、小学生&中学生)

濱正伸箸「メシが食える大人になる!よのなかルールブック」 日本図書センター 本体1430

 この本は大人が読んで子供に教えるために書いたものです。でも子供が読んでも「すぐに嫌い、苦手と言って、自分の世界をせばめない」「しかられることにくじけない」「なぜだろうと考える習慣を身に付ける」など50ものことが学べます。

 図書館などで読んで、お家の人と話し合ってみましょう。

大人の本(パパ&ママ、ジジ&ババなど)平山英三・文、平山和子・絵「おにぎり」福音館書店 本体990

 日本人は子供も大人も「おにぎり」が大好きです。この本は幼児向け(2歳から小学校1年程度)の絵本で、おにぎりの作り方が分かりやすく説明されています。

小さな子には読んで聞かせ、字が読める子には自分で読ませて、「おにぎり」つくりをさせたらいかがでしょうか。「ここは、こうするといいよ・・」と、おうちの人の出番もあります。

 「ご飯を炊いて、手のひらに水をつけて、塩を少しつけて、熱々のご飯を手の平にのせて、ぎゅっ、ぎゅっと固めて、真ん中に梅干しを埋めて、手の中でぐるぐるまわして、海苔をまいたら、幸せのかたまり「おにぎり」の出来上がり」となります。いろいろな材料で、「我が家のおにぎり」も作ってみましょう。

学校の先生のブック(小学校・中学校の先生)伊藤由佳理著「美しい数学入門」 岩波新書 本体902

 新学習指導要領では、「知識・技能」の習得、「思考力・判断力・表現力」の育成、「主体的に学習に取り組む態度」の涵養を目指しています。そして、数学科では、「数学的活動の楽しさや数学のよさを実感して粘り強く考えたり、数学を生活や学習に活用したり、問題解決の過程を振り返って評価・改善しようとしたりしている(算数科も同様の趣旨)」ことを評価することになりました。しかし、少し難しいところがあるので、どういうことで、どのような価値があるかが、分かりにくい所は飛ばして読んでも理解できると思います。

 算数嫌い、数学嫌いをつくらず、楽しく学べるように指導するヒントを、本書の中から探してみてください。                                          (積読のH.K)

 ★備考★話題提供のために紹介しているだけで、購読を勧めるものではありません。

 [成美教育文化会館]で検索すると、「かけはし」「メッセージ」「Q&A」「気になる1冊」をはじめ「一宇荘」「至楽荘」「成美教育文化会館の会場貸出」など様々な情報が閲覧できます。

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2021年06月17日

子ども・大人・教師のためのQ&A

今月は、なぜか質問が同じようなものでした。関連してお読みください。

子どもとのQ&A疑問や質問のある子は素晴らしいです!)

Q平均値と中央値は、どう違うのですか?(小6男)

Aとてもいい質問です。まず、自分で、教科書や参考書で調べてみましょう。平均値(平均とも言う)とは、調べたいくつかの数量(データ)をならして等しくしたもので、次の式で求められます。平均=合計÷個数 中央値とは、調べたいくつかの数量を小さい(大きい)順に並べたとき、そのまん中の数値が、中央値です。数量の数が偶数の場合は、まん中の2つの数量の平均を中央値とします。

 ニワトリの卵10個の重さ(単位g) 45、48,51,46、54、47,50、52,50、49 

(45+48+51+46+54+47+50+53+50+49)÷10=49.2 平均49.2g  中央値は、(49+50)÷2=49.5で、49.5(g)です。

大人とのQ&A(パパ&ママ、ジジ&ババもいつまでも好奇心を!)

Q子供に、最頻値と最大値はどう違うか聞かれて困りました。どう違いますか? 私も子供も算数が苦手です。(小6の女児の母)

A わからなことを質問するお子様も、それに応えようと努力するお母さんも素敵です。二人で、教科書を見ながら考えてみましょう。

 例えば、学級の32人について、1か月におこづかいを何円もらっているか調べたとします。一番多かったのは800円で16人でした。一番多くもらっている子は1200円でした。ですから、最頻値は800円で、最大値は1200円です。これからも頑張ってください。

学校の先生がたのQ&A(先生にもわからないことがある!)

Q「データの活用」の指導で、子供どもに分かりやすく指導する自信がありません。参考書を紹介してください。(経験2年目の小6の担任教師)

A「わかりやすく指導すること」及び「子供に考えさせる学習活動をさせること」は、とても大切な事柄です。前向きな質問で、指導を受ける子供たちは幸せです。

 まず、「➀児童用教科書」「➁児童用教科書の解説(通称:赤本)」「B教師用指導書(研究編:単元の目標、指導計画・評価規準例、単元の解説、指導の系統、指導の重点、指導の展開例、板書例など)」をじっくり読んで、「何を指導するのか?」「どう指導するのか?」を理解してください。また、文部科学省「小学校学習指導要領解説算数編」で、該当する部分を精読して、指導する際の基本を学ぶことをお勧めします。

 私は、上記の他に、子供向けに書いた涌井良幸箸「統計ってなんの役に立つの?」(誠文堂新光社1200円)を図書館で見つけて、教材研究をしました。

 小学校は各教科の指導を学級担任一人で指導しなければならないので大変ですが、「授業は、こうすればいいのかな…」「子供にこのような学び方(学習活動)をさせればいいのかな…」と、ある程度分かるまで、健康に気を付けながら頑張ってください。                  (昔小学校教師だったHK)

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2021年06月10日

しゅうれん会からのメッセージ

 令和3年1月26日に、中央教育審議会から「令和の日本型学校教育」についての答申が出されました。今月は、このことを話題にします。(詳しくは「答申」をご覧ください。)

子どもたちへ(小さな子には読んであげてください)

子供には、次のようなことが大切です。★@本を読んで内容を理解すること、A各教科の学習をがんばって自分の頭で考えること、B考えたことを説明すること、C友達などと話し合い学び合うこと、協力して考えたりしたりすること、Dそして新しいことや納得できる仕方を見つけること、Eパソコンを使って調べたり、学習したり、交流できるようにすること、Fまた、いじめなどをしないで友だちと仲良くすること、Gきまりを守ること、思いやりや親切や助け合いをすること、H運動や遊びをして体力を付けること、I病気や伝染病など気をつけて健康な生活を送ること、などです。

どれも当たり前のことですから、少しずつ頑張りましょう。

大人の皆様へ(パパ&ママ、ジジ&ババ)

 子供たちにどのような力を付けたらいいかは、上の「子どもたちへ」をご覧ください。

 保護者の皆さんは、子供たちが自立できるように、しつけ、生活や健康や食習慣などの家庭教育をお願いします。もちろん、家庭での学習についても、必要な時に子供を助ける(相談に乗る、手伝う、どうしたらいいか教えるなど)ことが必要です。

 また、子供が楽しく学校生活ができ、学習も意欲的にできるようにすることも大切です。何か困ったこと、悩みごと、疑問に思うこと、分からないことなどがありましたら、子供のためですから遠慮せず、学校の先生や教育相談所などに相談することが大切です。

 そのためには、クレーム(文句)をつける、糾弾するということではなく、学校(先生)と保護者は、子供をよりよく育てるパートナーだと考えて、協力し合うことが大切です。

ですから「こうしたらどうですか」と提案したり、「○○○○についてなら、協力できますよ」と授業のゲストティーチャーを引き受けたりすることも考えられます。

学校の先生がたへ 

 今回の答申では、教師は、子供たちの資質・能力を育てるための「伴走者」という位置づけをして、日本の先生の「学力を保障する」と「全人的な発達・成長を保障する」役割とともに、「人と安全・安心につながる居場所としての福祉的な役割」も担ってきた実勢の重要性は変わらないということです。

ただし、行政や家庭や地域等の学校を支える関係者がそれぞれの役割を果たして、教師が子供の教育に打ち込めるようにすることが重要です。そのためには、教師の働き方改革を具体的に進めるとともに、ICTを活用して教育方法と校務処理を効率化していくことは不可欠です。     

ところで、「令和の日本型学校教育」は、どのような方向に向かって、どのようなことをしようとしているのでしょうか。(全てに触れることはできないので、私の個人的な関心に基づいて説明します。)

<定義>「令和の日本型学校教育」とは、誰一人取り残すことのない、持続可能な多様性と包摂性のある社会(註:あらゆる場において、誰もが参加でき、活躍できる社会)の実現に向け、「持続可能な社会の創り手」を求める我が国を含めた世界全体で、SDGs(註:持続可能な開発目標、sustainable development goolsの略、17の目標がある)に取り組んでいる中で、ツール(註:tool道具、ソフトウエア)としてのICTを基盤としつつ、日本型学校教育を発展させ、2020年代を通じて実現を目指す学校教育。

<子供たちの多様性>子供たちの能力や個性の多様性、子供(家庭)の経済的貧困、特別支援学級(含む普通学級に在籍する)の特別支援を要する児童生徒、外国人児童生徒や日本語指導を要する児童生徒など、子供たちの多様性に応じた指導が必要である。

<学習意欲の低下>子供の学校生活への満足度や学習意欲の低下が指摘されている。楽しくわかりやすい授業、安全・安心の学校生活に配慮する必要がある。

<いじめ、不登校、児童虐待>依然として、いじめ、不登校、児童虐待など、子供を苦しめている事柄が少なくない。学校・教師は、保護者や地域、PTA、関係諸機関と協力・連携して、その解決・減少に向けて具体的な取り組みが求められる。

<個別最適な学び>「指導の個別化」を学習者である子供の視点から見たものが「個別最適な学び」である。そこで、教師には、子供が「個別最適な学び」ができるよう、子供の実態に応じて、学習内容の確実な定着をするとともに、指導計画の充実・工夫をするとともに、子供の成長やつまずき、悩みなどの理解と対応に努め、子供一人一人の興味・関心・意欲等を踏まえて、きめ細かい指導・支援をすること、子供が自ら学習状況を把握し、主体的に学習を調整できるように促していくことが求められている。

 その際、子供がICTを日常的に活用して、自らの学習や問題解決の見通しを立てたり、学習状況を自己評価して、新たな学習方法を見つけたり、自ら学び直しや発展的な学習がしやすくしていく等ができるようにしていく配慮が必要である。

 また、自分だけの学習活動にならないように、子供同士で「探究的な学習」や「体験活動」などに「協働的な学び」することも取り入れ「全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学び」と「興津的な学び」を一体的に実現することが必要である。

<学習の個別化>「指導の個別化」を教師の視点から見たものが「学習の個別化」である。そこで、支援の必要な子供には重点的に指導することや、子供一人一人の特性や学習進度、到達度に応じ、指導方法や教材、学習時間などの柔軟な取組みが必要である。

(BOKE三宅)

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2021年06月02日

会館だより「かけはし」

     どこにも学ぶ機会はある!

 学校は、子供たちに「知識・技能」を習得させ、「思考力・判断力・表現力」を育て、「主体的に学習に取り組む態度」の涵養を目指しています。そこで、たいていの学校は、良い授業をするために毎月1回、授業の仕方の研究を進めています。

色々な学校に、研究会の講師として招かれ、先生方の授業を観て、授業の仕方について先生方と話し合い、指導・助言しています。忙しいのに、先生方は、「子供たちに、もっと分かり易い授業をしたい」と頑張っているのです。この日本の学校の先生方の頑張りは、世界でも認められています。日本語の「研究授業(Kenkyu Zyugyoケンキュウジュギョウ)」がそのまま通用するくらいなのです。

 そして、2年に1度くらい多くの学校が「研究発表会」を行って、他の学校の先生方に意見をいただいたり、自分たちの研究していたことを広めたりしています。研究発表会は、一般的には、「@授業の公開、➁研究発表、B研究内容に関する講評(教育委員会の担当者)、C研究内容に関連する講演(研究に携わってきた講師)」のように進められます。

 ところが、研究発表会の日だけ、著名人を講演・講師にお招きして行われることがあります。私もそのようなことに遭遇したことが何度かあります。

 例えば、「総合的な学習の時間」の発表会ではプロ野球K監督、環境教育では登山家で環境活動家のNさん、考え方を育てる指導では大学教授のK先生、思考力・判断力・表現力の育成では女優・俳人のFさんが、締めくくりの講演を行なうという具合です。もちろん、会場の体育館は超満員の大盛況でした。

研究内容と直接の関わりはありませんでしたが、さすが第一線でご活躍の方々で「内容と話術」は見事なもので、感動し、勉強になりました。

1年間、校内研究会の仲間に入れて頂いた上に、最後に著名人の講演で、異なる視点から学ぶ貴重な機会に恵まれ、その後の学校訪問に役立っています。(H.K)

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2021年05月25日

しゅうれん会「気になる一冊」

子どものほん(子ども、小学生&中学生)

作・室井滋、絵・長谷川義史「会いたくて会いたくて」小学館  1320

 新型コロナウイルスが心配で、おじいちゃんやおばあちゃんなど会いたい人に会えない状況がしばらく続いています。この本を、声に出して読んでみましょう。あなたの大切な人を思う優しい気持ち、温かい心が受け止めてもらえるような気持になります。 会いたい人に会い得るという当たり前のことが、とても大事なことだとよくわかります。

大人の本(パパ&ママ、ジジ&ババなど)

青山潤・玄田有史編「さんりく海の勉強室」 岩手日報社  1430

 本書は、もともと岩手日報社の子ども新聞「ジュニアウイークリー」に連載されたものである。従って、子供向けのものであるが、大人にこそ読んで欲しいと思い紹介する。

 2011年に地震と津波で大被害を被った三陸が復興し、それこそ「希望の海」になる事を希望し、確信して、三陸の海のすばらしさを、写真と絵、イラストと図表、簡潔な文章で綴ったものである。

 内容は、「海の生き物偏(エゾアワビ、三陸のウミガメ、海藻と海草、ケガニなど15種)」「海のしくみ編(海水の流れ、黒潮と親潮、45億年の歴史など10項目)」「海と生活編(漁師の知恵、塩の道、三陸の昔話など8項目)」「さんりくの未来編(地域シンボルをつくる、地域のアーキペラゴ(大小島真紀さんが再建された大槌海洋研究センターの天井に描いた作品と解説と、そのきっかけづくりをしたkさんの紹介)など7つの視点からの未来)」で構成されています。お子様にも是非すすめてください。

学校の先生のブック(小学校・中学校の先生) 

吉田航・横山健太著、増井敏克監修「基礎からのIT担当者リテラシー」技術評論社2068

 本書は企業で、ITを担当する人のためのリテラシー(基礎・基本)を解説したもので、内容は、「パソコンと周辺機器の用意」「社内インフラの整備」「情報セキュリティの強化」「業務システムの導入」「システム開発を外部業者に委託」と、企業に即した内容である。

 しかしながら、本書で、ITリテラシーを身に付け、学校運営や教育活動に、どのように活用したらいいかを考え、計画し、実行する参考になる。(積読のH.K)

 ★備考★話題提供のために紹介しているだけで、購読を勧めるものではありません。

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