2017年11月02日

会館だより「かけはし」

  「道徳科の評価」って、どうなるの?
  
  平成30年度から特別の教科として「道徳科」ができ、教科書を使って学習し、評価をすることになりました。
 私は、道徳科で評価することになった時、教育新聞に依頼され、次のような主旨のことを述べたことがあります。素人の素朴な意見ではありましたが、けっこう反響があったようです。
 算数や音楽の成績が悪くても、「僕は、算数は苦手だが、体育は得意 だ」とか、「私は、音楽には自信がないけど、国語が大好きで特に作 文はハナマルだよ」と言える。  でも、「僕は、道徳の成績は良くないけど、体育は得意だ」とか、 「私は、道徳は自信がないけど、国語が大好きで特に作文はハナマル だよ」とは言えない。  だって、道徳科の評価は、子どもの人間性にかかわることで、人間 性を否定するような評価は考えものである。
 さて、肝心の「道徳科の評価」ですが、次のようになりました。
 ○数値による評価(注:ABC、321、◎○△等)ではなく、記述 式である。
 ○他の子どもとの比較による評価(注:相対評価という)ではなく、 子どもがいかに成長したかを積極的に受け止め励ます評価(注:個人 内評価という)にする。
 ○他の子どもと比較して優劣を決めるような評価はなじまないので留 意する。 つまり、その子の学習状況で成長した(進歩した)様子、その子の頑張ったこと、その子の良い点を文章で表現するということです。その子のいい所を見つけて評価するので、「肯定的評価」と言われています。少し安心しましたか。
(注:あくまでも子供の頃、算数が少しできた素人の文章なので、文部科学省の「小学校学習指導要領解説特別の教科 道徳編」で確認するか、学校の担任の先生にお聞きください。)  (YAYU)       
★[成美教育文化会館](せいびきょういくぶんかかいかん)で検索すると、「かけはし」のほか「メッセージ」「Q&A」「ほん本ブック」を読むことができます。また、そのほかに、「一宇荘」「至楽荘」「成美教育文化会館」の貸出情報など様々な情報が閲覧できます。ご利用ください。
  

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2017年10月28日

おすすめの「ほん・本・ブック」

ほん・本・ブック(修練会) 

     公益財団法人豊島修練会 20171028 日号(通算第27 号)

子どものほん(子ども、小学生&中学生)

 茂吉著「子ども版 人生のネタの本」くだかけ会 本体1000

 この本は、作者が、若い人たちと畑で作物を育てたり、にわとりを飼ったりしながら考えたことを、小・中学生やその両親向けに書いたのだそうです。

 内容は、「どんな簡単なことでも両手を使ってやってごらん。意外な効果が出てくるよ」「にげきず、ごまかし、いいかげん どれもみんな本気じゃない」「宿題なんか、やる気が出ない でもやっているうちに面白くなってくるよ」「時間と時刻は、使い分け」「分からないところを見つけるのが勉強」など、ためになることがいっぱいつまっているよ。読んで、家族で話し合ってみようね。


大人の本(パパ&ママ、ジジ&ババなど)

 「子どもとたのしむ はじめての えいごえほん にほんのおはなしA」をしょうかいしたら、Aというのだから@もBもあるのだろうから紹介してほしいという意見が寄せられましたので紹介します。Cまであり、次の日本昔話が収録されています。いずれもCDつきです。お子さんとゆったり聞きながら、話し合ってみましょう。(くもん出版、どれも1200円)

@ももたろう さるかにかっせん かさじぞう

Aうらしまたろう つるのおんがえし はなさかじいさん

Bおおきなかぶ うさぎとかめ きんのおのぎんのおの

Cさんびきのこぶた きたかぜとたいよう あかずきん


学校の先生のブック小学校・中学校の先生)

 羽生善治・NHKスペシャル取材班著「人工知能の核心」 NHK出版 本体780

 チェスも、囲碁も、将棋も、人間(プロ)とAI(人工知能)の対戦では、圧倒的(完璧)にAIが強い。もう、これらの世界ではAIに人間は勝てない。そのうち、人間の仕事の大部分はAIに取られてしまうだろうとも言われている。知識・技能を教え込む教師ならAIで大丈夫だとも言われ、「教育とは何か?」「教師の役割は?」と、巷で話題を呼んでいる。大げさに言えば、AIを前にして、「人間とは何か?」「人間はAIに勝てないのか?」「人間とAIは共存できないのか?(AIを人間の幸せのために役立てることはできないのか?)」と、笑点の林家木久扇師匠(演技)並みの頭で悩んでいる。

 羽生棋士は、AIは過去の人間の対局データの全てを「記録」ではなく「記憶」していて、その中の最善の一手を打っているに違いないと看過している。本書を読んで、羽生棋士が、科学者のような論理的な思考と、人間味ある美意識を持ち、かつプロの直観力を備え、表現力のあることに驚き、「単なる将棋のプロ」を超えていることに感動した。最後に「人工知能が飛躍的に向上していく。ならば、人間にも同様の飛躍が求められる」で締め括っている。

★備考★なお、話題提供のために本を紹介しているだけで、購読を勧めるものではありません。 [成美教育文化会館]で検索すると、「かけはし」「メッセージ」「Q&A」をはじめ「一宇荘」「至楽荘」「会館の会場貸出」など様々な情報が閲覧できます。ご利用ください。

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2017年10月19日

子ども・大人・教師のためのQ&A

子どもとのQ&Aぎもんやしつもんのある子はすばらしいです!)

Q:わたしは、アレルギーではないのですが、魚が苦手です。給食のとき、全部食べなさいと先生から言われます。どうしたらいいですか?(4年女子)

A:アレルギーがあるなら命にかかわるので、お母さんから学校へ連絡してもらい、絶対に食べてはいけません。

魚がにがて(きらい)というばあいは、できるだけ食べたほうがいいです。先生と話し合って、少しずつ食べるようにしていったらどうですか。だんだん食べられるようになるかもしれません。わたしは、牛乳と肉がにがてで、ほとんどだめでしたが、少しずつ飲んだり食べたりしていったら6年生くらいになってやっとふつうになりました。今でもにがてですが、健康のために、普通に飲んだり食べたりしています。


大人とのQ&A(パパ&ママ、ジジ&ババもいつまでも好奇心を!)

Q:子どもが友達を連れてきたとき、おやつを出したほうがいいですか?(小3の母)

A:子どもたちが楽しく遊んでいれば、それでいいのですから、原則的には気にする必要はないと思います。喉が渇いたというときは、冷えた水か麦茶を出したらどうですか。事の成り行きで、おやつを出すことになったとしても、その時家にあるものをみんなで仲良く分けて食べさせればそれで十分です。最近は、友達の家に遊びに行くとき、飲み物やおやつ持参の子もいるようです。それぞれの家庭の方針がありますから、「○○さんの家に行くとおやつが食べられるよ!」なんてことで、友達が集まるようにはしたくないものです。


学校の先生がたのQ&A(先生にもわからないことがある!)

Q:よく「指導と評価の一体化」と言われますがどのようなことですか?(6年担任)

A:一般的な意味は、授業で指導したらそのままにせず、その時すぐに適切な評価をして、子どもへの指導を振り返り、必要な補充学習や発展学習をさせるということです。大事なのは、授業中の「指導と評価の一体化」で、子供が学習活動(解決活動や作業的活動など)をしているとき、一人一人の学習状況や反応を観察して捉え、それぞれに応じた支援の手だてを講じて、「分かるようにする」「できるようにする」「考えることができるようにする」ことです。子どもの反応は、◎(十分にできている)、○(大体できている)、△(つまずいている)、▲(混乱している)、?(どうしたらよいかわからない)で観察すると捉えやすいです。◎と○の子には理由や説明を書かせ発表の準備をさせる、△の子にはつまずいている所を知らせ、ヒントを与えたり個別指導をしたりして再挑戦させる、▲と?の子には個別指導をしたり、グループ指導をしたりして学習の進め方を知らせるなどの支援が考えられます。そのほか、先生方で情報交換して「支援の手だて」をたくさん共有してください。

★備考★[成美教育文化会館]で検索すると、「かけはし」のほか「メッセージ」「Q&A」「ほん本ブック」をはじめ「一宇荘」「至楽荘」「会館の会場貸出」など様々な情報が閲覧できます。

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2017年10月11日

しゅうれん会からのメッセージ

子どもたちへ(小さなお子さんには読んであげてください)

 このごろ、悲しい事故が多く起きています。事故にあわないようにして、命を大切にしましょう。テレビや新聞のニュースを思い出してどんな事故が起こりやすいかあげてみます。どうしたら防げるか、家族で話し合ってみましょう。

○交通事故(信号を守る、横断する時オートバイや車に気をつける、歩道でも気をつける)

○自転車の事故(信号を守る、左側通行、ライトをつける、片手運転禁止、歩道は注意!)

○海や川遊び(大人といっしょ、安全確認、禁止区域に入らない、ライフジャケットを着る)

○山登り・山歩き(大人といっしょ、道に迷わないよう地図をもつ、走らない、安全なところを歩く、天候に注意、服装注意、飲み物と非常食、)


大人の皆様へ(パパ&ママ、ジジ&ババ)

忙しくて、子供と触れ合う時間がないという悩みを持っているお母さん(お父さん)が少なくありません。結論から言えば、子供と触れ合う時間が多いに越したことはありませんが、触れ合いは「量より質」と考えていいのではないでしょうか。

朝、子どもより早く出かけるときは「○○さん、行ってきます。今日は、・・・。」とメモを残しておくのもいいでしょうし、職場から帰る前に電話をかけ「□□ちゃん、元気に過ごせましたか?これから帰るね。」でも子どもは、親の愛情を感じるでしょう。

普段は忙しいけれど、土日や祝日には、できるだけ一緒の時間を作って、何かをしたりおしゃべりをしたり、子どもの自慢話や悩みなどを聴き尽すようにしたら満点ですよ。

子どもは親の忙しさが理解でき、その中で子どものために一生懸命してくれることが段々分かってきて、親子の絆が強くなっていくと思います。一番心したいことは、「忙しい」という理由で子どもに「無関心」になることです。


学校の先生がたへ

 平成2841日から「障害者差別解消法」が施行されたことを知らない先生が多い位と言われています。その中では、障害者に対する「合理的配慮」を実施するよう求めています。もちろん、学校生活や学習活動の中でも「合理的配慮」が実施されることが不可欠です。

 一度、校内で研修会を開き、「合理的配慮」について学ぶ幾何を作ってみてはいかがでしょうか。特別支援を要する児童生徒だけを対象にするのではなく、全ての児童生徒の特長に応じて実施するという構えが必要です。

 具体的に「合理的配慮」をどう実施していくかは、教師個人だけでは無理がありますし、学校だけでも限界があると思います。近隣の学校で協力して対応策を具体化していくことも考えられます。東京都板橋区教育委員会のように合理的配慮の実施段階への移行を目指して「障害者差別解消法ハンドブック」を作成して、全校へ配布した素晴らしい例もあります。

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2017年10月01日

会館だより「かけはし」

      正岡子規を知っていますか?
      
  最近のY子ども新聞(平成29年9月20日)の一面で、正岡子規を特集していました。その右下に「正岡子規の好きだったスポーツはなんでしょう?」と いうクイズが出ていました。私は、すぐに「野球」と分かりました。
 なぜ知っていたかというと、正岡子規は、一高(東大の予備門で、同級生に夏目金之助(後の漱石)がいた)時代、野球に夢中だったことを知っていたからです。
 正岡子規は、当時、キャッチャーをしていました。正岡子規は、子供の頃は、常規(つねのり)といい、一高時代は升(のぼる)と言っていました。そこで、自分の名前(のぼる)に引っ掛けて、「野ボール」すなわち「野球」と自分のことを言っていました。俳句を作る人は、雅号という俳句用の名前を持っていますが、正岡子規の雅号は「野球」だったのだそうです。ところで、夏目漱石の「漱石」は、実は、正岡子規の雅号「漱石」を譲ったということが言われています。真実かどうかはわかりません。
 このことから、当時アメリカから入ってきた「ベースボール(baseball)」を「野球」と翻訳したのは、正岡子規だという説があるのだそうです。
 正岡子規の傑作の5つのうちの一つに、次の俳句があります。

  柿くえば 鐘がなるなり 法隆寺
 たぶん、子どもでも知っていると思います。実は、正岡子規は柿が大好物だったそうです。この俳句は、夏目漱石から柿を送ってもらった時に、そのお礼の気持ちを俳句にして、夏目漱石宛の手紙に添えたものだそうです。
 JR鶯谷駅の近くの根岸に、正岡子規が母親と妹の介護を受けて住んでいた「子規庵」があります。今でも、正岡子規の終(つい)の棲家を見学できます。近くに根岸小学校がありますが、その真向かいにある豆腐専門料理「笹乃雪」の俳句好きの経営者ら地域の俳句同人の方々に子どもたちが俳句の手ほどきを受けていた頃を懐かしく思い出します。どうぞ、難しく考えないで俳句を作りましょう!  (TY&YY)
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