幼・小・中の一貫教育
幼・保一元化が言われ出したのは、昭和の末期の頃だったと思います。千代田区が先導的に進めようとしていましたが、幼稚園は教育だから文部省(当時)、保育園は福祉だから厚生省(当時)ということで、担当者が苦労していたことを覚えています。ずいぶん柔軟になってきていますが、いまだに、すっきりしていないようです。ところで、幼・小一貫では「小1プロブレム(授業で座席に座っていられない・出歩く、授業中勝手におしゃべりをする、集団行動がとれない)」、小・中一貫では「中1プロブレム(学級担任→教科担任、部活の先輩と後輩の関係、学習量の増大、範囲の広い中間・期末テスト)」などが課題になり、その克服が大きなねらいになっています。その要因としては、幼・保時代に、「細かく指示をだして行動させているために子どもを自立させていないからだ」という意見と「自由保育と称して自由気儘にさせて基本的躾や保育がされていないからだ」という両極端の意見があります。でも、これは、小学校目線での問題分析のように思います。
最近、豊島なでしこ幼稚園の「はっぴょうかい」(小学校の学芸会と音楽会を合わせたような行事)を参観し、そのすばらしさに感激しました。
○きちんと椅子に座り、先生のほうに目を向けて、話を聞いてい ました。 ○登場・退場する時も、年少児も含めて良くできていました。 ○演技も、少々つかえることはあっても良くできていました。セ リフが出てこない友達に責めるのではなく、優しく助け舟を出 していました。 ○先生の指導も、手作りの教材を使って、プレゼンテーションを 工夫し、「見てわかり、聞いて納得」の素晴らしいものでした。 |
そこで、小学校の先生方は、どのような保育が行われているか、幼稚園や保育園を一度見学してみることをお勧めします。そうすると、小学校1年生は、幼稚園の上にどのような積み上げをしていったらよいか見えてくるように思います。
どちらがどうのということではなく、幼稚園・保育園と小学校が一貫した躾&生活規律、保育・学習ルールを進めることがいいように思います。
このことは、小・中学校についても同様のことが言えます。子どもの発達段階を考慮しつつ生活規律、学習ルール、指導体制を一貫させて、小・中の学校文化をできるだけ共通化していくことにもつながり、子どもの戸惑いを少なくし、効果が上がると思います。考えてみたい事柄です。 (三宅 鈍)

