かけはし R0807月号@.pdfかけはし R0807月号A.pdf
線状降水帯と雨の量 〜日頃からの備えを〜
最近、線状降水帯(せんじょうこうすいたい)という言葉を、よく目にするようになりました。普通、雨雲は風に流されて移動しますが、線状降水帯は、雨雲がまるで「電車」や「列車」のようにいくつも並び、同じ場所で強い雨が降り続く現象です。雨の範囲が細長く広がっているため、このように呼ばれます。雨の範囲の幅は20〜50kmで、長さは50〜300kmもあります。同じ地域に何時間も激しい雨が降り続き、数時間にわたってバケツをひっくり返したような大雨が降り続き、大きな川の氾濫(はんらん)や土砂災害を引き起こすとても危険な現象です。
地球温暖化の影響で、発生回数や強さが変化している可能性が指摘されていますが、自然現象としての「線状降水帯」という現象は、新しく生まれたものではなく、古くから発生していた現象です。昔は今のように細かな天気の計測ができなかったので、「ゲリラ豪雨」とか「局地的大雨」「集中豪雨」という言葉でしか表現できなかったのです。
気象庁は、線状降水帯が発生すると、「記録的短時間大雨情報(災害の危険性が高まるような猛烈な雨が降る)」を出して住民に危険を知らせています。
では「猛烈な雨」というのは、どのような雨のことを言うのでしょう。天気予報の「〇o」というのは、1時間あたりに口径20cmの受水器に溜まる雨の量のことです。
・ 1〜10mm未満(弱い雨): 傘があれば安心。普通の雨。
・10〜20mm(やや強い雨): ザーザーと降り、水たまりができる。足元が濡れる。
・20〜30mm(強い雨) : どしゃ降り。傘をさしていても着ている服が濡れる。
・30〜50mm(激しい雨) : バケツをひっくり返したよう。道路が川のようになる。
・50〜80mm(非常に激しい雨): 滝のような雨。視界が悪くなる。
・80mm以上(猛烈な雨) : 息苦しさを感じる猛烈な雨大規模な災害の危険性。
10mmの雨が1日続けば地面はしっかり濡れ、30mmの雨が1日続けば大規模な災害に警戒が必要になります。雨が長引けば長引くほど合計雨量が多くなり、土の中に雨水がしみ込んで地盤が緩んだり、川の水位が上がったりするため、水害や土砂災害のリスクが高まるのです。 (T.Y.)

