かけはし R0804月号@.pdfかけはし R0804月号A.pdf
危険な植物 〜侮るなかれ〜
先月、野外の植物をもっと利用しようということを話題にしましたが、どんな植物でもいいという訳ではありません。なかには危険な植物もありますので、気を付ける必要があります。
この時期、最も身近で危険な植物は「スズラン」です。スズランは花も可愛く、お店で普通に売られている植物です。全体に、特に花や根に強い毒があるため、間違って食べてしまわないようにすることが必要です。また触れた後は手を洗うようにするとよいでしょう。
スズランを食べると、吐き気、腹痛、めまい、血圧低下、心臓麻痺(まひ)などを引き起こします。過去には、スズランを挿した花瓶の水を飲んだだけで、子供が死亡したという事故も起きています。
また、スズランほど危険ではありませんが、「アジサイ」も毒のある植物のひとつです。アジサイの葉や花のつぼみは、料理の飾りとして使われることもあります。平成20(2008)年6月13日には、茨城県つくば市内の飲食店で、飾りとして料理に添えられたアジサイの葉を食べた1グループ8名が、30分後に嘔吐、吐き気、めまいなどの症状を起こしました。
夏に美しい花を咲かせる「キョウチクトウ」は、古くから猛毒を持った植物として知られています。日本では明治10年の西南戦争の際、官軍の兵士が、この木の枝で箸を作り食事をしたところ、中毒事故を起こしたという記録が残っています。1975年には、フランスで、バーベキューをしていた7人の男女が、キョウチクトウの枝をバーベキューの串に使ったため、染み出した樹液が肉や野菜にしみ込んだため死亡するという事故が起こっています。生木を燃やした煙も有毒で吸ってはいけないし、キョウチクトウの植えられている土にも毒性があり、腐葉土になっても一年間は毒が残るといわれています。
ところで「アサガオ」は、だれにでも育てやすい植物ですが、じつは種に毒が含まれています。毒は黒い種を割った白色の部分に含まれているので、種をそのまま飲み込んだようであれば症状は出ず、便としてそのまま排出されるので、危険性はありません。しかしかみ砕いて食べてしまうと、激しい下痢、嘔吐、腹痛、血圧低下、幻覚などの症状を引き起こす危険があります。(T.Y.)

